公開質問状への回答 | |||
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2009 | 第4回定例会 | 公契約条例、セーフティネット、区立幼稚園の存続と充実について等 | |
2007 | 第4回定例会 | 病児保育導入と保育料の負担軽減について、 西武線中井駅の開かずの踏み切り解消とバリアフリー化について |
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第2回定例会 | 民有灯の助成について | ||
第1回定例会 | 落合地域の区立幼稚園存続と3歳児学級の増設等 | ||
2005 | 第4回定例会 | イラク自衛隊撤退・耐震偽造問題等 | |
第2回定例会 | 生活保護老齢加算廃止について等 | ||
2004 | 定例会 | 西落合・上落合ことぶき館と落合社会教育会館は存続について等 | |
2003 | 第2回定例会 | 西落合・上落合ことぶき館と落合社会教育会館は存続について等 |
区議会での質問
2011年第3回定例会一般質問
落合第五幼稚園と中井保育園の子ども園化について
2011年9月16日に行われた一般質問です。
◆8番(川村のりあき) 日本共産党区議団の川村のりあきです。私は、落合第五幼稚園と中井保育園の子ども園化について伺います。
私は、9月3日、土曜日に開かれました幼稚園・保育園の合同保護者会に参加させていただきました。この間、区と教育委員会は幼稚園保護者と保育園保護者双方に3回ずつの説明会と今回の合同説明会を行ってきましたが、幼稚園、保育園双方の保護者が子ども園化に対してまだまだ不安や懸念をお持ちで、十分な合意が得られたとは言いがたく、このまま推し進めるべきではありません。
一方で、既に工事が始まり、10月には幼稚園の募集や説明会の時期が迫っており、この時点に立って早急に改善すべきことについて質問をいたします。
第1に、進め方についてです。
当該施設の子ども園化については、ゼロ歳児保育や専用室型の一時保育が始まるなど、地域の子育て支援の充実について期待が広がっています。
一方、保護者が特に不満に思っているのが、子ども園化の進め方についてです。もっと当事者や区民の声を反映させていく姿勢が求められていると思います。当日、保育園保護者の方が発言で、「決まってから報告するのではなく、投げかけてもらって一緒に考えていきたい」、「信頼関係が持てるような姿勢が大事」とおっしゃっていました。お話を伺ってみると、一番初めの説明会は、子ども園化することに関しての説明とは保護者が理解できない招集の仕方で、「大事な会議と考えず欠席してしまった」などの声が多く出されたことや、区側に出した要望書も回答がなかなかいただけなかったことなど、さまざまな経緯があるようです。これにはもともと教育委員会と区長部局の合同で対応していた組織上の問題や、通常の年度末の繁忙さに加え、震災対応で説明会の間があいたなどの要因が考えられますが、子ども家庭部の中に子ども園推進担当課が発足した今、抜本的な改善が望まれます。
区長は常々、これまで以上に積極的な区政情報の提供や情報公開を行うことで、公正で透明性の高い区政を実現すると述べていますが、自治基本条例が制定された今、区の方針や施策の決定過程で区民が参画するという視点が求められています。新宿区自治基本条例は、第5条で4つの区民の権利を定めていますが、第1項、区政に関する情報を知る権利は、単に区政に関する情報を受け取るだけではなく、みずから区政に関する情報の提供を求めたり、内容の理解を深めたりすることができる権利、第3項の区政に参加する権利は、政策などの立案、事業の実施、その評価などのさまざまな過程において意見を述べたり、事業の担い手として、また受け手として参加するなど、多様な方法による区民の参加を保障するものと定めています。
私は、この自治基本条例の精神から、また、新宿区子ども園理念にうたわれている子どもを真ん中に保護者と地域の人々と保育者が手を携え、子どもの幸せを実現するとの理念を実現するためにも、従来の説明会を頻回に行うことや、懇談会など、さらに幼稚園、保育園双方の保護者との意思疎通を図り、取り入れられる意見は取り上げていく必要があると考えますが、御所見を伺います。
その際、あいじつ子ども園を進める過程で行われていたように、保護者も含めて教育、保育内容の交流をすることや、行事のあり方の検討をするなど、保護者の納得と合意を大切に進めるべきと考えますがいかがでしょうか。
また、説明会を当事者が参加しやすい開催時間にするなど、改善していただいているのは評価したいと思いますが、従来の配付物に加え、仕事などで参加できない方への配慮など、あいじつ子ども園や四谷子ども園等で行ってきたように、ホームページの議事録の公開なども行うことは必須と考えますが、いかがでしょうか。お聞かせください。
第2に、園名についてです。
当日は、園名について、ひらがなで「おちごなかい子ども園」と発表されましたが、もう決まってしまうのでしょうか、との声が出されています。確かに幼稚園、保育園の代表が2名出され、保護者アンケートも行い決定はされました。多数決で決定する性質のものではないにしても、他にも「中井」、「落合第五」、「落合」や「かっぱ」、「染の町」などユニークな名前もありました。確かに園児募集の時期が迫っているにしても、園名は言うまでもなく、これから何十年も続くものであり、もっと丁寧な決め方でやるべきで、当面仮称にして地域の声に耳を傾けながらじっくりと決めてもよかったのではないかとの声が地域からも寄せられています。
あいじつ子ども園が検討プロジェクトチームを発足して、園名、園歌、園章の由来を調べるところから始まって、保護者ばかりではなく、地域の声も聞きながら1年以上かけて検討し決めており、今回の6月末の説明会で告知して、7月1日締めで集計、7月20日締めでアンケート、8月6日で絞り込み、合同説明会当日決定では、余りにも性急な感は否めません。そこで伺います。
保護者の決定は尊重しながらも、地域代表の方も含めた選定委員会を設置し、広く公募して選定するなど、地域から愛される名称を目指すべきと考えますが、いかがでしょうか。
第3に、人員配置についてです。
当日区側も答えているとおり、分園型は理想的な形ではなく、施設の有効活用との観点から出てきた形です。一方、保育園保護者が行ったアンケートでの分園化に関連する項目は、有効回答のうち全回答が反対であり、その内容は、異動の問題、異年齢保育がなくなるに集約されます。新宿区が、保護者の反対にもかかわらず分園化するとするならば、この不安を解消することは最低限の区の責務ではないでしょうか。そのためには、十分な人員の配置がなくてはなりません。また、幼稚園保護者側からの要望では、もともと保育園型ではなく幼保連携型にしてほしいとの要望が強く出されてきましたが、十分検討されず保育園型となってしまったとの思いを幼稚園保護者は強く持っています。
今度開設される「おちごなかい子ども園」は、大規模で長時間開所の上、一時保育もあり、物理的にも園舎が2カ所に離れた場所に開設されます。保護者の方も懸念されているとおり、従前にも増した人員配置をすべきと考えますが、いかがでしょうか。加配を検討しているとすれば、何名を検討しているかをお聞かせください。
また、来年度については、今いる幼稚園と保育園の先生を一定人数残してほしいとの要望がありました。特に、保育園型ということで、幼稚園の先生は一人もいなくなりますので、幼稚園保護者の不安は非常に高まっています。そこで伺います。保護者の不安解消と子どもたちが安心して新しい環境になじんでいくための人員配置の面での特段の配慮が必要と考えますが、いかがでしょうか。
同時に、幼稚園保護者の要望する短・中時間枠は現時点での計画の10名ではなく、従前幼稚園の枠の15名です。長時間の定員を減ずることなく定員をふやすことや、今後の検討課題とすることは不可能でしょうか。現在年中クラス11名、年長クラス13名と、落合第五幼稚園の園児が在園している現状も踏まえ、御所見をお聞かせください。
以上です。
◎子ども家庭部長(伊藤陽子) 川村議員の御質問にお答えします。
まず、落合第五幼稚園と中井保育園の子ども園化の進め方についてのお尋ねです。
昨年度、子ども園化推進検討委員会の報告が出た後、速やかに両園で保護者説明会を行い、新宿区における子ども園化の基本的考え方、両園の現状、子ども園化によるメリット、スケジュールなどを説明しました。参加できなかった方には、当日の配付資料を個別に配付するとともに、議事要録をまとめ次第、全保護者に配付しました。今までに両園で保護者説明会を3回ずつ開催し、さらに合同保護者会を開催し、御要望についてもお答えしてきました。
進め方については、やりとりの中で理解を深める努力をしてまいりました。しかしながら、まだわかりにくい点や納得しづらい点もあるかと思いますので、今後も必要に応じて説明会を開催し、さらなる意思の疎通を図ってまいります。
次に、保護者も含めて教育、保育内容の交流をすることや、行事のあり方の検討をするなど、保護者の納得と合意を大切に進めるべきとのことですが、両園の保護者に他の子ども園を見学していただくことを予定しておりまして、保護者の要望も踏まえて保育、教育や行事のあり方を検討してまいります。
さらに議事要録につきましてはすべての保護者に配付しておりますが、ホームページでの公開についても検討してまいります。
次に、園名についてです。
園名については、広く公募して選定するべきではとのお尋ねです。
選定に当たっては、両園を通じて園名案を募り、その案を盛り込んだ園名アンケートを両園で実施しました。その結果、落合第五幼稚園の保護者の多くの方が「落合第五」を選択され、中井保育園の保護者の方の多くの方が「中井」を選択されました。しかし、両園の保護者数に大きな差がありますので、多数決で決定するという選択肢はとらず、両園から各2名の代表者を選出し、合意形成を模索しました。その結果、アンケート票数は多くはないものの、両園の保護者の方から挙がっている、ひらがなの「おちごなかい子ども園」を園名案とすることとなり、9月3日の両園合同保護者会でこれらの経過を説明いたしました。
このように園名決定のプロセスは、オープンかつ丁寧に行ってきておりますので、改めて選定委員会を設置する考えはございません。
最後に人員配置についてです。
まず、園舎が2カ所に離れているため、従前にも増した人員配置をすべきとのお尋ねです。
今回、落合第五幼稚園と中井保育園を子ども園化する計画は、両施設を有効に活用し、ゼロ歳児の定員の新設、各年齢児の定員の増、専用室型一時保育の実施など、保育需要への対応とともに3、4、5歳児の小学校へのスムーズな接続が図れることなど、分園方式ならではのメリットがあります。ただし、延長保育時の幼児園舎から乳児園舎への移動の安全確保に配慮を要するため、職員の増配置を検討しております。現時点で具体的な加配人数については決まっておりませんが、開所の時点までには決定し、保護者会で説明してまいります。
また、来年度、幼稚園教諭を1人残してほしいという要望があることは承知しています。要望については教育委員会へは既に伝えています。幼稚園教諭の配置については、幼稚園並びに子ども園全体の配置計画や人事異動の中で検討してまいります。
最後に、長時間の定員を減ずることなく、短・中時間の定員をふやすことを検討できないかとのお尋ねです。これまでの園児数の推移等を考慮すると、短・中時間の定員は10名が妥当と考えたところですが、今後、需要動向を見据えながら、必要であれば見直してまいります。
以上で答弁を終わります。
◆8番(川村のりあき) 御答弁いただきましてありがとうございます。
答弁いただいた中で改善や対応していただけるというところもありました。保護者の方との意思疎通も十分図っていくということですので、子ども園の理念にもあるとおり、子どもをやはり真ん中にして、今、保護者の方が持たれている懸念、心配というところをしっかりと受けとめて解決を図っていただきたいというふうに思いますし、また、適時適切に対応も、私自身も質疑などもさせていただきたいと、今後ともそのように思っております。
以上で私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
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